由布院駅に降り立つと、まず目に入るのが天井の高い開放的な空間です。 ここが「由布院駅アートホール」と呼ばれる場所ですが、利用にあたってチケットなどは必要ありません。
結論:由布院駅アートホールは誰でも「無料」
由布院駅アートホールは、駅の待合室とアートギャラリーが一体になった空間です。そのため、入場料はかかりません。
切符を持っていなくても入れます
このアートホールがあるのは、改札口の「手前(外側)」です。
- 誰でも利用可能: JRを利用して由布院に来た人はもちろん、車やバスで来た人でも、自由に入って作品を鑑賞したり、ベンチで休憩したりすることができます。
- 待ち合わせに最適: 改札を出てすぐの場所にあるため、友人との待ち合わせ場所としても最適です。アート作品に囲まれた空間なので、相手を待っている間も退屈しません。
なぜ「割引」で検索される?有料なのは「駅の足湯」
「由布院駅 割引」で検索される理由の一つとして、同じ駅構内(ホーム上)にある**「由布院駅あし湯」**の存在が挙げられます。 こちらは有料施設ですので、料金とシステムを確認しておきましょう。
由布院駅あし湯の利用料金
駅の1番ホームの端には、源泉かけ流しの足湯があります。電車を眺めながら足湯に浸かれる珍しいスポットです。
- 大人(中学生以上): 200円
- 小人(小学生): 100円
- 足湯券の購入場所: 改札口の窓口(駅員さん)から購入します。「足湯に入りたいです」と伝えれば、切符を持っていなくてもホームに入れてもらえます。
足湯に割引はある?
残念ながら、この200円に対するJAF割引やクーポンなどは基本的にありません。 しかし、この料金には**「オリジナルタオル」**が含まれているため、実質的には非常にお得です。
- タオルの特典付き: 料金を支払うと、入浴記念の「由布院駅オリジナル・ミニタオル」と、入浴券代わりのポストカードがもらえます。タオルは持ち帰りできるので、お土産代込みで200円と考えれば、割引がなくても十分な満足感があります。
由布院駅アートホールの見どころ
無料だからといって侮ってはいけません。この駅舎自体が、由布院観光の重要なスポットの一つです。
1. 世界的建築家・磯崎新氏による設計
由布院駅の駅舎は、大分県出身の世界的建築家、磯崎新(いそざき あらた)氏によって1990年に設計されました。
- 礼拝堂のような空間: 高さ約12メートルの吹き抜け空間は、まるで教会の礼拝堂のような厳かな雰囲気を持っています。黒を基調としたシックな外観と、トップライトから自然光が降り注ぐ明るい内観の対比が特徴的です。
- シンメトリーなデザイン: 正面から見ると左右対称の美しいデザインになっており、由布岳を背景にした駅舎の姿は、絶好のフォトスポットになっています。
2. 月替わりのアート展示
ホール内の壁面はギャラリースペースになっており、約1ヶ月ごとに展示内容が入れ替わります。
- 幅広いジャンル: 写真展、絵画展、イラストレーション、工芸品など、ジャンルは多岐にわたります。
- 地元作家から著名人まで: 地元大分で活動するアーティストの作品から、著名な作家の企画展まで幅広く開催されており、いつ訪れても新しい発見があります。これらが全て無料で見られるのは、文化の街・由布院ならではのおもてなしと言えるでしょう。
駅を利用する際に知っておきたい便利サービス
アートホールとあわせて利用したい、駅構内・周辺の便利なサービスをご紹介します。
手荷物配送サービス(ゆふいんチッキ)
駅を出てすぐ右手の「由布院市ツーリストインフォメーションセンター」内には、観光客にとって最強のサービスがあります。
- サービス内容: 駅で預けた荷物を、その日の夕方までに宿泊する旅館・ホテルへ配送してくれるサービスです(逆に宿から駅へ送ることも可能)。
- 料金の目安: 荷物1個あたり数百円〜(大きさ・個数による)。
- メリット: コインロッカーを探す手間が省ける上に、重いキャリーケースを引きずらずに、手ぶらで湯の坪街道の散策や食べ歩きをスタートできます。
観光辻馬車の発着所
由布院名物「観光辻馬車」は、由布院駅前から出発します。
- 予約について: 当日朝9時から、駅の中にある観光案内所で予約受付が開始されます(電話予約不可・当日分のみ)。非常に人気が高く、午前中には売り切れてしまうことが多いため、馬車に乗りたい方は到着後すぐに予約を済ませましょう。
まとめ:由布院駅アートホールは到着直後のおすすめスポット
由布院駅アートホールの情報をまとめます。
- 入場料: 完全無料(割引を探す必要なし)。
- 場所: 改札の外(待合室)なので、切符なしで誰でも利用可能。
- 有料エリア: ホームの「あし湯」は200円(タオル付きでお得)。
- 建築: 磯崎新氏設計の名建築なので、天井や外観にも注目。
由布院に到着したら、まずはこのアートホールで深呼吸して、由布院の文化的な空気を感じてみてください。そのあと、隣の「チッキ」で荷物を預ければ、スムーズに観光をスタートできます。
コメントを残す