まず最初に、蔵王ロープウェイの料金体系は少し複雑です。 「どこまで乗るか」そして「夏か冬か(樹氷シーズンか)」によって料金が変動します。 ここでは、最も需要が高い**「冬の樹氷観賞シーズン」**の料金を基準に解説します。
まずは基本を確認!通常運賃(地蔵山頂駅まで)
樹氷原がある山頂まで行くには、麓から「山麓線」に乗り、途中の樹氷高原駅で「山頂線」に乗り換える必要があります。これを合わせた料金が「地蔵山頂駅行き」の運賃となります。
樹氷観賞・観光の往復運賃
スキーやスノーボードを持たず、長靴などで観光する方の料金です。
- 大人(中学生以上)
- 往復:3,800円前後
- 子供(小学生)
- 往復:1,900円前後
- 未就学児
- 大人1名につき1名無料
【料金に関する補足説明】 上記の料金は、樹氷のトップシーズン(例年12月下旬〜3月上旬頃)の目安です。 夏山シーズン(グリーンシーズン)はこれより少し安く設定されることが一般的ですが、冬は暖房費や除雪費用などがかさむため、割増料金となっている場合が多いです。 なお、途中の「樹氷高原駅」までの往復券も販売されていますが、見事な樹氷原を見たいのであれば、必ず一番上の「地蔵山頂駅」までのチケットを購入しましょう。
スキー・スノボをする場合
スキー用具を持ってゴンドラに乗る場合は、「観光用チケット」ではなく「リフト券」を購入します。
- リフト1日券など
- リフト券を持っていれば、蔵王ロープウェイも「リフトの1つ」として乗車可能です。
- スキーをする予定があるなら、観光単体のチケットを買うよりも、リフト券を買って滑りながら移動する方が圧倒的にお得です。
JAFやコンビニ割引はある?手軽な割引情報
「チケット売り場でスマホ画面を見せるだけで割引」といった手軽なクーポンがあるかどうか、徹底調査しました。
JAF会員優待・カード提示割引について
結論から申し上げますと、蔵王ロープウェイの「観光用チケット(徒歩利用)」に関しては、JAF会員優待などの窓口割引は基本的に実施されていません。
近隣にある「蔵王中央ロープウェイ」や「蔵王スカイケーブル」ではJAF割引が使えることが多いですが、樹氷が見られるこの「蔵王ロープウェイ」は別会社であり、割引制度が異なります。 窓口でJAFカードやモンベルカードを提示しても、「観光利用での割引はありません」と案内されるケースがほとんどですので、期待しすぎないようにしましょう。 (※ただし、スキー場の「リフト1日券」に関しては、JAF会員向けの割引クーポンが発行されるシーズンがあります。スキー利用の方はJAFナビを確認してください。)
コンビニ前売り券・Webチケット
JTBやアソビュー!などのチケットサイト、またはコンビニ(セブンイレブン、ローソン等)の端末で、前売り券が販売されている場合があります。
- 割引内容:
- 通常料金より 100円〜200円程度割引(販売されている場合)
- メリット:
- 若干ですが安く購入できます。
- 現地で財布を出す手間が省けますが、結局窓口で「乗車券への引き換え」が必要なケースが多く、行列を完全に回避できるわけではありません。
【購入時の注意点】 蔵王の冬は天候が非常に厳しく、吹雪や強風でロープウェイが「運休」になることが頻繁にあります。 事前にチケットを購入してしまうと、運休時の払い戻し手続きが面倒になるリスクがあります。そのため、割引額が少額であれば、当日の天気と運行状況(公式サイトのX/Twitterなど)を確認してから、現地窓口で購入するのが最も安全な方法です。
3つある!「ロープウェイの間違い」に注意
割引情報以上に重要なのが、**「乗るべきロープウェイを間違えないこと」**です。 蔵王温泉には3つの主要な索道(乗り物)があり、それぞれ行き先が全く異なります。間違ったチケットを買わないよう、以下の違いを必ず把握しておきましょう。
1. 蔵王ロープウェイ(今回の記事の対象)
- 行き先:樹氷高原、地蔵山頂駅
- 目的:「巨大な樹氷(スノーモンスター)」を見たいならコレ一択です。
- 特徴:麓から2本のロープウェイを乗り継いで、標高1,661mまで行きます。ライトアップもここで行われます。
2. 蔵王中央ロープウェイ
- 行き先:鳥兜山(中央高原)
- 目的:中央ゲレンデで滑りたい、ドッコ沼を見たい、夏場のハイキング。
- 注意:こちらに乗っても、ポスターで見るような巨大な樹氷群は見られません。ただし、JAF割引などが使えるのはこちらが多いです。
3. 蔵王スカイケーブル
- 行き先:中央高原(上の台ゲレンデの上部)
- 目的:スキーヤーの輸送、夏場の高原散策。
- 注意:こちらも樹氷観光のメインルートではありません。
【ナビ設定のコツ】 カーナビやGoogleマップで検索する際は、単に「蔵王ロープウェイ」と入れると、別の乗り場に案内されることがあります。 樹氷を見に行く場合は、**「蔵王ロープウェイ 蔵王山麓駅」**と正確に入力して目的地を設定しましょう。
その他の割引制度(障害者割引・団体割引)
一般向けのクーポンは少ないですが、公的な割引制度や団体割引は用意されています。
障害者割引
身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方は、割引運賃で利用できます。
- 割引内容:
- 各種運賃が 割引
- 利用方法:
- チケット売り場窓口で手帳、または障害者手帳アプリ「ミライロID」を提示してください。
- 割引率や、介護者(付き添い)の方の割引適用については、手帳の等級により異なるため窓口でご確認ください。
【バリアフリー情報】 蔵王ロープウェイは、山麓線・山頂線ともに大型のゴンドラを使用しており、駅舎にはエレベーターやスロープが完備されているため、車椅子での乗車が可能です。 山頂駅のレストラン「山頂」までは車椅子で移動でき、暖房の効いた室内から樹氷原を眺めることができます。
団体割引(15名以上)
バスツアーや社員旅行など、まとまった人数で利用する場合は団体割引があります。
- 対象:15名以上のグループ
- 割引内容:一般運賃の1割引〜
まとめ:蔵王ロープウェイを一番賢く利用するには?
樹氷観光で蔵王ロープウェイを利用する際のポイントを整理します。
- 観光利用(徒歩)の場合
- 大きな割引はないと割り切るのが無難です。
- JAF等の割引は基本的に使えません。天候リスクを避けるため、当日窓口で購入しましょう。
- スキー・スノボをする場合
- **「リフト券」**を購入すれば、ロープウェイも乗れます。
- リフト券であれば、JAF割引や早割などのキャンペーンが充実しています。
- 絶対に間違えないで!
- 樹氷を見るなら**「蔵王ロープウェイ(山麓線・山頂線)」**です。
- 中央ロープウェイやスカイケーブルと間違えないよう、看板をよく確認してください。
割引が少ないのは残念ですが、地蔵山頂駅から見る「スノーモンスター」の群れと、夜のライトアップの幻想的な世界は、正規料金を払ってでも見る価値がある絶景です。 防寒対策を万全にして、世界に誇る蔵王の冬を楽しんでください。

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