まず大前提として、比叡山へ登るケーブルカーには、京都側の「叡山ケーブル」と、滋賀県(琵琶湖)側の「坂本ケーブル」の2種類があります。 この記事では、**京都側の「叡山ケーブル・ロープウェイ」**のお得な利用方法について解説します。
まずは基本を確認!通常運賃(割引なし)
割引情報を見る前に、まずは基準となる通常の運賃を把握しておきましょう。 京都側から山頂へ行くには、通常「ケーブルカー」と「ロープウェイ」を乗り継ぐ必要があります。
叡山ケーブル・ロープウェイの片道・往復運賃
ケーブルカーとロープウェイの運賃は別々に設定されていますが、両方乗り継ぐのが一般的です。
- 叡山ケーブル(ケーブル八瀬駅 ~ ケーブル比叡駅)
- 大人片道:550円
- 小児片道:270円
- 叡山ロープウェイ(ロープ比叡駅 ~ 比叡山頂駅)
- 大人片道:350円
- 小児片道:180円
【乗り継ぎ時の合計金額】 麓(ふもと)から山頂まで行く場合、ケーブルとロープウェイの運賃を合計すると、大人片道900円、往復で1,800円かかります。 さらに、ここまでの電車賃(京阪電車や叡山電車)や、山頂でのバス代を加えると、交通費だけで3,000円近くになってしまうことも珍しくありません。だからこそ、後述する「お得なきっぷ」の利用が推奨されるのです。
【重要】冬期運休にご注意ください
叡山ケーブル・ロープウェイを利用する計画を立てる際、最も気をつけなければならないのが冬の期間です。
- 運休期間:例年12月初旬(または1月)から3月中旬頃まで
- 理由:メンテナンスおよび冬期の安全確保のため
【冬に比叡山へ行きたい場合】 京都側のこのルートは冬の間、完全にストップします。冬期に比叡山延暦寺へ参拝したい場合は、**滋賀県側の「坂本ケーブル(通年運行)」**を利用するか、ドライブウェイ(バス・車)を利用する必要があります。「せっかく行ったのに動いていなかった」とならないよう、必ず公式サイトで運行期間を確認してください。
これが最強!「比叡山1dayチケット」などの企画乗車券
叡山ケーブル・ロープウェイを利用する場合、単体の割引クーポンを探すよりも、各鉄道会社が販売している**「セット乗車券(フリーきっぷ)」**を購入するのが、最も割引率が高く確実な方法です。
比叡山1dayチケット(フリーきっぷ)
大阪や京都、神戸などの出発地から比叡山までの電車・バス・ケーブル・ロープウェイがセットになった、非常に利便性の高いチケットです。
- セット内容の例(京阪電車版など):
- 京阪電車 全線乗り放題(乗り降り自由)
- 叡山電車(出町柳~八瀬比叡山口)往復
- 叡山ケーブル・ロープウェイ 往復
- 比叡山内シャトルバス 乗り放題
- 特典:比叡山延暦寺の巡拝料割引や、ガーデンミュージアム比叡の入園料割引など
【どれくらいお得になる?】 例えば、大阪方面からアクセスして、比叡山内をバスで巡り、延暦寺を参拝して帰ってくるルートの場合、通常運賃で支払うよりも1,000円以上安くなるケースが多々あります。 チケット売り場で小銭を出す手間も省けるため、比叡山観光の「必須アイテム」と言っても過言ではありません。
叡山電車・叡山ケーブルロープウェイ乗車券
「京阪電車には乗らない(京都駅からバスなどで来る)」という方に向けた、叡山電車とケーブル・ロープウェイだけのセット券も販売されていることがあります。
- 販売場所:叡山電車の出町柳駅など
- メリット:シンプルに「山への往復」だけを安くしたい場合に適しています。
【購入時のアドバイス】 これらの企画乗車券は、季節(春~秋)限定販売であることが多いです。冬期運休期間に合わせて販売が停止されるため、春のりばが開業している期間に利用しましょう。
その他の割引手段(JAF・障害者割引など)
フリーきっぷを利用しない場合(片道利用や、車で駅まで来た場合など)に使える割引情報です。
JAF会員優待やモンベル会員特典について
「JAFカードを見せればケーブルカーが安くなるのでは?」と期待される方も多いですが、現状は以下の通りです。
- ケーブル・ロープウェイ運賃:基本的に割引対象外です。
- 周辺施設:「ガーデンミュージアム比叡」や「比叡山延暦寺(国宝殿など)」の入園・拝観料については、JAFやモンベル会員証での割引設定がある場合があります。
【注意点】 多くのガイドサイトで「比叡山 割引」と検索するとJAFの情報が出てきますが、それは「山上の施設」の割引であることがほとんどです。ケーブルカーの運賃そのものが安くなるわけではない点にご注意ください。
障害者割引
身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方は、運賃の割引が適用されます。
- 割引内容:普通運賃の5割引(半額)
- ケーブル大人片道:280円
- ロープウェイ大人片道:180円
- 介護者:第1種の手帳をお持ちの方の介護者1名も同額割引
【バリアフリー情報】 叡山ケーブル・ロープウェイは歴史ある設備のため、乗り換え時に階段や段差が多くあります。車椅子での利用を検討されている方は、事前に駅へ問い合わせて介助の相談をしておくことを強くおすすめします(※構造上、車椅子のサイズによっては乗車が難しい場合もあります)。
まとめ:叡山ケーブル・ロープウェイを一番安く利用するには?
最後に、比叡山(京都側ルート)をお得に楽しむためのポイントを整理します。
- 観光の王道・最安ルート
- 京阪電車や叡山電車各駅で販売されている**「比叡山1dayチケット」**を購入する。
- 電車・ケーブル・ロープウェイ・バスが全てセットになり、個別に払うより圧倒的に安くなります。
- JAFなどのカード優待
- ケーブルカーの運賃割引には使えませんが、山頂の「ガーデンミュージアム比叡」などに入場する際に活用しましょう。
- 冬に行く場合
- 京都側の叡山ケーブル・ロープウェイは運休しています。
- 滋賀県側の「坂本ケーブル」を利用するルートに変更してください。
叡山ケーブルは高低差日本一(561m)を誇る迫力満点の路線です。 ぜひお得なフリーきっぷを活用して、浮いた予算で延暦寺での御朱印巡りや、山頂からの琵琶湖・京都の絶景を楽しんでください。

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