まず最初に、結論から申し上げます。 函館山ロープウェイには、誰でも手軽に使える「一般個人向けの割引クーポン」は、現在ほとんど存在しません。
以前はコンビニでの前売り割引などがありましたが、現在は廃止されています。 また、多くの観光地で使える「JAF会員優待」や「イオンカード提示」なども、函館山ロープウェイに関しては対象外です。
そのため、基本的には「通常料金」で購入することになりますが、公的な割引制度や、他の交通機関とセットになったお得なチケットは存在します。まずは基準となる正規料金を確認しましょう。
まずは基本を確認!通常運賃(往復・片道)
チケットは山麓駅の窓口または自動券売機で購入します。 クレジットカードや電子マネー(Suicaなど)、QRコード決済(PayPayなど)が利用できるため、ポイント還元を狙うのが最も確実な「節約」と言えるかもしれません。
個人客の乗車運賃
- 大人(中学生以上)
- 往復:1,800円
- 片道:1,200円
- 小人(小学生)
- 往復:900円
- 片道:600円
- 幼児(未就学児)
- 大人1名につき1名無料
【料金に関する補足説明】 片道を2回買うと2,400円になりますが、往復券なら1,800円で済みます。 「行きはロープウェイ、帰りはバスや徒歩」という楽しみ方をする場合を除き、最初から往復券を購入するのが基本です。 なお、3歳以上の幼児については、大人1名の同伴につき1名まで無料ですが、2人目からは小人料金が発生しますのでご注意ください。
ネットでよく見る「割引」は本当に使える?
検索でよく出てくる割引方法について、現在の状況を整理しました。 窓口に行ってから「使えなかった」とがっかりしないよう、現状を把握しておきましょう。
JAF会員優待・タイムズクラブ等
- 現状:割引なし
- 解説:
- 多くの観光施設で使えるJAFカードですが、函館山ロープウェイの乗車券に関しては割引対象外です。
- タイムズクラブやSDカード、ベネフィット・ステーションなども同様に対象外です。
コンビニ前売り券(JTB等)
- 現状:割引なし(定価販売)
- 解説:
- コンビニの端末でチケット自体を購入することは可能ですが、割引価格ではなく「定価」での販売となっている場合がほとんどです。
- 現地でチケットを買う列に並びたくない場合の「事前購入」としてのメリットはありますが、金銭的なメリットはありません。
ホテル等で配布される割引券
- 現状:一部施設であり
- 解説:
- 函館市内のホテルや旅館に宿泊した際、フロントに「ロープウェイの割引券」が置いてある場合があります(1割引程度)。
- ただし、すべてのホテルにあるわけではなく、時期によって配布していないことも多いため、「あったらラッキー」程度に考えておくのが無難です。
確実に安くなる!「はこだてスペシャルチケット」
ロープウェイ単体の割引ではありませんが、函館観光全体でお得になるのが**「はこだてスペシャルチケット」**です。
チケットの概要
函館市内の交通機関や観光施設で使えるポイント(チケット)がセットになった周遊券です。
- 販売価格:1枚 3,200円(税込)
- 内容:
- 「のりもの券」+「ポイント券(11点分)」
ロープウェイでどう使う?
このチケットに含まれる「ポイント券」をロープウェイの乗車券と引き換えることができます。
- 必要ポイント:
- ロープウェイ往復:ポイント券 8点 と引き換え
- お得になるケース:
- 残りのポイント(3点)や「のりもの券」を使って、市電(路面電車)や五稜郭タワーなどを回る予定がある場合、個別に払うよりもトータルでお得になります。
- 逆に、「ロープウェイしか乗らない」という場合は、3,200円の元が取れないため購入してはいけません。
その他の割引制度(障害者割引・団体割引)
一般向けのクーポンはありませんが、公的な割引制度や団体割引は用意されています。
障害者割引
身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方は、割引運賃で利用できます。
- 割引内容:
- 普通運賃の 5割引(半額)
- 大人往復:900円
- 小人往復:450円
- 介護者:
- 手帳をお持ちの方1名につき、介護者1名も同額の割引(半額)が適用されます。
- 利用方法:
- チケット売り場窓口で手帳、または障害者手帳アプリ「ミライロID」を提示してください。
【バリアフリー情報】 函館山ロープウェイは125人乗りの大型ゴンドラを使用しており、車椅子での乗車が可能です。 山麓駅・山頂駅ともにエレベーターやスロープが完備されているため、山頂展望台までスムーズに移動できます。多目的トイレも設置されています。
団体割引(15名以上)
修学旅行や社員旅行など、まとまった人数で利用する場合は団体割引があります。
- 対象:15名以上のグループ
- 割引内容:一般運賃の1割引〜
【裏技】ロープウェイを使わない「格安ルート」
「どうしても安く夜景を見たい!」という方には、ロープウェイ以外の交通手段を使う方法があります。 実は、ロープウェイよりも圧倒的に安いのが**「登山バス」**です。
函館山登山バス(片道500円程度)
函館駅前から、函館山の山頂まで直接バスで登ることができます。
- 料金:
- 大人片道:500円前後(※時期により変動あり)
- 往復しても約1,000円ですので、ロープウェイ(1,800円)の約半額で済みます。
- メリット:
- とにかく安いです。
- 「市電・バス1日乗車券」を持っていれば、追加料金なしで乗れます。
- デメリット(重要):
- 冬期運休:路面凍結のため、例年11月中旬〜4月中旬頃までは運休します(ロープウェイしか手段がなくなります)。
- 所要時間:山道を登るため、ロープウェイ(3分)に比べて時間がかかります(約30分)。
- 混雑:夕方の時間帯は非常に混雑し、座れないことがあります。
タクシー(3〜4人ならお得かも?)
グループ旅行なら、タクシーで山頂まで行くのも一つの手です。
- 料金目安:
- 函館駅から山頂まで:片道 約3,000円〜4,000円程度
- メリット:
- 4人で割れば1人1,000円以下になる計算です(※片道の場合)。
- 行きはタクシーで楽をして、帰りはロープウェイで夜景を見ながら降りる、という使い方も人気です。
- 注意点:
- バス同様、冬期は通行止めのため山頂まで行けません。
- 夜景タイム(17:00〜22:00頃)はマイカー規制がありますが、タクシーは通行可能です。
まとめ:函館山ロープウェイを賢く利用するには?
函館山ロープウェイの割引事情を整理します。
- 単体の割引クーポンはない
- JAFやコンビニ割引はありません。窓口で通常料金を払いましょう。
- キャッシュレス決済を使ってポイントを貯めるのが現実的な「節約」です。
- 観光しまくるなら
- **「はこだてスペシャルチケット」**を購入する。
- 市電や他の施設と組み合わせて、トータルでお得にする方法です。
- とにかく安く済ませたいなら(春〜秋限定)
- **「登山バス」**を利用する。
- 往復1,000円程度で済むため、コスパは最強です。ただし冬は走っていません。
「割引がない」というのは残念なニュースかもしれませんが、裏を返せば「クーポンを探す手間をかけなくていい」ということです。 函館山からの夜景は、その地形が生み出す「くびれ」と、街の灯りと海の暗闇のコントラストが本当に美しい、唯一無二の絶景です。 正規料金を払ってでも見る価値は十分にありますので、ぜひ暖かい服装で、日本一の夜景を目に焼き付けてきてください。

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