別府温泉の観光といえば「地獄めぐり」。その中でも最大の大きさと美しいコバルトブルーの池で圧倒的な人気を誇るのが「海地獄(うみじごく)」です。
旅行の計画を立てる際、「入場料はいくらなのかな?」「少しでも安く入場できる割引クーポンはないかな?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、海地獄の正規料金から、使える割引クーポン情報、そして「共通観覧券」を買うべきかどうかの判断基準までを詳しく解説します。
海地獄の正規入場料金(定価)
まずは、割引を使わずに海地獄へ入場する場合の通常料金を確認しておきましょう。海地獄への入場方法は、大きく分けて**「海地獄単体の入場券」と、7つの地獄全てに入れる「共通観覧券」**の2種類があります。
海地獄「単体」の入場料金
海地獄だけをピンポイントで見学したい場合の料金は以下の通りです。
- 大人(高校生以上): 450円
- 小・中学生: 200円
- 未就学児: 無料
海地獄は見どころが多いため450円でも十分満足度は高いですが、家族連れやグループで訪れる場合は、人数分合わせるとそれなりの出費になります。少しでも安くなる方法がないか、後述する割引情報をぜひチェックしてください。
「べっぷ地獄めぐり」共通観覧券の料金
海地獄を含む、別府地獄組合に加盟している7つの地獄(海・血の池・龍巻・白池・鬼石坊主・鬼山・かまど)すべてに入場できるチケットです。
- 大人(高校生以上): 2,200円
- 小・中学生: 1,000円
この共通券を購入すると、各地獄の窓口でチケットを買う手間が省けるだけでなく、5ヶ所以上の地獄を回る予定であれば、単体で購入し続けるよりも確実にお得になります。
海地獄・地獄めぐりで使える割引クーポン・優待一覧
それでは、実際に使える割引サービスを紹介します。海地獄単体での割引は少なく、主に「共通観覧券」に対する割引が中心となりますのでご注意ください。
1. 公式ホームページの「特別割引チケット」
最も手軽で誰でも利用できるのが、別府地獄組合の公式サイトに掲載されている割引クーポンです。
このクーポンは、スマートフォンの画面を提示するか、ページを印刷して持参することで適用されます。ただし、対象となるのは**「共通観覧券」のみ**です。海地獄単体の入場料には適用されませんので注意が必要です。
- 割引内容: 共通観覧券 大人2,200円 → 2,000円(200円OFF)
- 利用方法: チケット売り場窓口でスマホ画面を提示
会員登録などの面倒な手続きが一切不要なので、共通観覧券を購入する予定の方は、まずこの画面を準備しておくことを強くおすすめします。
2. JAF会員優待割引
車で別府へアクセスする方に利用者が多いのが「JAF(日本自動車連盟)」の会員優待です。
JAF会員証を窓口で提示することで、会員本人だけでなく同伴者も割引を受けることができます。こちらも公式クーポン同様、割引対象は「共通観覧券」となるケースが一般的ですが、時期や施設の方針により変更がある場合もあるため、念のため窓口で「JAF割引は使えますか?」と確認するのが確実です。
- 割引内容: 共通観覧券 大人2,200円 → 2,000円(200円OFF)
- 対象人数: 会員含む5名まで
家族旅行などでJAF会員が一人いれば全員分が安くなるため、非常に使い勝手の良い割引方法です。
3. 福利厚生サービス(ベネフィット・ステーション等)
お勤めの会社の福利厚生で「ベネフィット・ステーション」や「リロクラブ」などが導入されている場合、会員証やクーポンの提示で割引が受けられることがあります。
割引額は他のクーポンと同様に共通観覧券が10%程度(約200円)安くなるものが主流です。自分が加入しているサービスアプリで「別府地獄めぐり」と検索してみましょう。
4. 障がい者割引
身体障がい者手帳、療育手帳、精神障がい者保健福祉手帳をお持ちの方は、窓口での提示により割引料金が適用されます。
- 割引内容:
- 海地獄単体:大人450円 → 230円 / 小人200円 → 110円
- 共通観覧券:大人2,200円 → 1,100円 / 小人1,000円 → 500円
障がい者割引に関しては、単体チケット・共通観覧券の**どちらも大幅な割引(約半額)**となるのが特徴です。付き添いの方への割引適用については等級によって異なる場合があるため、現地の窓口で手帳を提示して確認してください。
【比較】単体チケットと共通観覧券、どっちがお得?
「割引があるのは分かったけれど、結局どちらのチケットを買うべき?」と迷っている方のために、判断基準をまとめました。
「共通観覧券」を買うべき人
結論から言うと、**「5ヶ所以上の地獄を回る予定の人」**は共通観覧券が圧倒的にお得です。
単体料金は1ヶ所450円ですので、5ヶ所回ると450円×5=2,250円となり、定価の共通観覧券(2,200円)の元が取れます。さらに、前述した公式サイトの割引クーポン(200円引き)を使えば、大人2,000円で購入できるため、5ヶ所回れば確実にお得になります。
- メリット: チケット購入の手間が1回で済む。
- おすすめ: 半日〜1日かけてじっくり観光する人。
「海地獄 単体」のチケットを買うべき人
時間が限られていて**「海地獄ともう1〜2箇所くらいしか見られない」**という人は、単体チケットを都度購入しましょう。
特に海地獄は、敷地が広く、足湯やお土産ショップ、温室など見どころが満載です。「とりあえず海地獄だけじっくり見て、あとは時間があれば…」というスタンスであれば、無理に共通券を買う必要はありません。
- メリット: 無駄な出費を抑えられる。
- おすすめ: 滞在時間が1〜2時間程度の人、海地獄の「地獄蒸し焼きプリン」やお土産選びをメインにしたい人。
海地獄へのアクセスと駐車場情報
最後に、海地獄へ行く際に知っておきたいアクセス情報と駐車場について解説します。
無料駐車場が完備されています
海地獄には、観光客専用の大きな無料駐車場があります。
地獄めぐりの各施設にはそれぞれ無料駐車場がありますが、海地獄の駐車場は収容台数が多く広いため、レンタカーや自家用車でのアクセスも安心です。ただし、ゴールデンウィークやお盆などの繁忙期は満車になることも予想されるため、午前中の早い時間に到着することをおすすめします。
バスでのアクセス
JR別府駅からは、亀の井バスを利用します。
- 乗り場: JR別府駅 西口
- 系統: 2・5・24・41番など「鉄輪(かんなわ)」方面行き
- 下車: 「海地獄前」または「鉄輪」
バスでの移動が多い場合は、亀の井バスのフリー乗車券「MyべっぷFree(1日乗車券など)」を購入すると、交通費がお得になるだけでなく、乗車券の提示で地獄めぐりの共通観覧券が割引になる特典がついている場合があります。バス移動派の方はぜひチェックしてみてください。
まとめ:海地獄をお得に楽しもう!
海地獄の割引についてまとめると、以下のようになります。
- 海地獄単体のみ行くなら、割引はほぼ無いので定価(450円)で購入する。
- 5ヶ所以上回るなら、「共通観覧券」を公式サイトのクーポンを使って2,000円で買うのが正解。
- JAF会員なら会員証を忘れずに持参する。
海地獄は、コバルトブルーの美しい池だけでなく、名物の「地獄蒸し焼きプリン」や広大な庭園など、楽しみ方が豊富です。ぜひご自身の観光プランに合わせたチケットを選んで、別府の旅を満喫してください。
コメントを残す